駐在が決まり、子どもがいると学校をどうしようかと親はとても悩むと思います。
実際、我が家にも3人娘がおります。駐在する時点で学校に通う年齢に達しているのは長女のみでした。今回は長女が学年を1つさげる(ダウングレード)を選択してどうだったのかを書いていきたいと思います。
ダウングレード(学年を下げる)とは?
学力や言葉に心配がある場合に学年を下げて通うことができます!
日本で早生まれの子が学校の勉強についていくのが大変で苦労するという話を聞くことがありますが、それがアメリカではどちらか好きな学年を自由に選択できるというイメージです!
ダウングレードは日本ではあまりない考え方なので、最初は戸惑われるかと思いますが、アメリカでは一般的に浸透しており、ダウングレードを選択する人も結構います。
そして、そのダウングレードを私の娘にもしたというお話です!
先に結論を言ってしまうと…ダウングレード(学年を下げることを)してよかった!!!と感じています。
日本に本帰国したときにどういう影響がでてくるか未知数というところはありますが、アメリカ生活をスタートさせる上では、この判断でよかったと思います。
アメリカと日本の学年と年齢、制度の違い
日本とアメリカの学校の学年の制度が違うので、はじめはとても混乱されるかもしれません。
私も最初は何がなんだか?パニック状態でした…お子さんの年齢と誕生月を表と照らし合わせてみるといいと思います。
【娘の例】渡米当時6歳(誕生月=8月)
私の地域では、9/1の時点で何歳かによって学年が定まっていましたので、
9月の時点で6歳になっている娘は、Grade1の学年でした。
でももし、娘の誕生日が10月だったらKindergartenだったということです。
日本では早生まれの扱いが1-3月あたりですが、アメリカでは6-8月あたりの子が早生まれにあたるということですね!
年齢 | 日本(4-3月) | アメリカ(9-8月) |
---|---|---|
3-4 | 幼稚園・保育園 | preschool(プリスクール) |
4-5 | 幼稚園 | preschool(プリスクール) |
5-6 | 幼稚園 | kindergarten(キンダーガーデン) |
6-7 | 小学校1年生 | Grade1 |
7-8 | 小学校2年生 | Grade2 |
8-9 | 小学校3年生 | Grade3 |
9-10 | 小学校4年生 | Grade4 |
10-11 | 小学校5年生 | Grade5 |
11-12 | 小学校6年生 | Grade6 |
というわけで、娘はGrade1→Kindergartenにダウングレードすることを決めました。
【学校制度について詳しく知りたい方】
アメリカの教育制度を徹底解説!学校の種類や日本との違い|日本人のためのアメリカ携帯 HanaCell
なぜダウングレードしようと思ったか
①Kindergartenから始めることができるから
一番大きな理由はKindergartenから始めることができるということでした。
Kindergartenはアメリカでは小学校に併設されていることが多く、ここからが小学校のスタート地点というイメージです。
ですから、他の子たちも「初めまして、これからよろしくね」といった雰囲気なので、お友達の輪がまだ出来上がっていない状態で入れる方が娘もやりやすいかなと思いました。
➁誕生日が早生まれにあたっているから
これは先にも述べた通り、8月生まれの子はアメリカでは早生まれにあたります。
わが娘は早生まれだからと気にするほど行動面に心配はなかったのですが、理由の1つではありました。
③英語力ゼロスタートだったから、他の教科で自己肯定感あげてほしかった
とにかく英語が全くできない状態で、学校をスタートさせる娘は1日中緊張状態だろうと予想できました。少しでも負担が少ない選択をしてあげようと思いました。
グレードを下げたということは、英語以外の学習は娘にとっては余裕があるということでした。
英語ができなくて自己肯定感が下がりまくってしまうのは避けたったので、他の教科ではみんなよりできるぞ!と自信が持てたり、この教科では力を抜ける瞬間だと息抜きできたりしたらいいなという思いでした。
ダウングレードする方法
通う予定の学校にダウングレードを考えていることを相談する
ダウングレードを考え始めた時点で、学校に相談の連絡をいれました。
実は、最初は「ダウングレードは必要ないかもよ。」と学校から返信がありました。
しかし、校長先生がちょうど変わったようで…
次の校長先生は「ダウングレードしても良いかもね。」と返信してきた…(笑)
どうやら、校長先生によっても判断が異なるようです。
とにもかくにも、最終的にダウングレードを学校側がOKとしてくれてすぐに学年が決まりました。
ダウングレードをしてよかったこと
まもなくアメリカの現地校に通いだして、1年が終わろうとしている娘の様子とともにダウングレードしてみての感想です!
ダウングレードしてよかった!と思っています。
英語の基礎となるフォニックスを丁寧に教わることができている
これが一番良かったポイントです!
キンダーガーデンでは英語の基礎の基礎、英語のはじめの1歩を丁寧に教えてもらうことができます。ABCを書くところから、フォニックスと呼ばれる英語の発音の仕方の基本的なこと。
英語初心者の私も一緒に学習したいと思うほど、英語を学習する上で大切なことを教えてもらえていると思います。
1年学習した娘は、英語の音から想像して単語を書いたり、絵本の単語を読んだりするようになりました!
もちろんまだま英語力はネイティブの子たちには追い付いていませんが、追い付く日も近いなということが想像できるほどに成長しています。
英語が全く話せないというお子さまで、キンダーガーデンから始めることができるチャンスがあるなら、とてもおすすめです。
もちろん、その学年は過ぎてしまっているという子もESLのクラスで先生が教えてくれると思いますので、学習していないからといって気にすることはありませんのでご安心ください!
狙い通り!?算数などでは自分が1番のことが多くて嬉しそう
これはもう狙い通りの結果です。
「算数はとー--ても簡単だよ!今日もすぐプリントできちゃったし!」とよく言ってます。
アプリを使った算数の問題があるようなのですが、誰よりもレベルが進んでいるらしくご満悦です!(当たり前なんだけどね…)
ある意味簡単すぎることをやらせていてかわいそうととられるかもしれませんが…
私は子どもは褒められて伸びると信じているので気にしません♪
その分毎日の英語で精一杯がんばっているのでいいのです!
1つでも自信をもって取り組めていることは、娘にとっての励みになっていると思います!
仲良しのお友達もつくることができた
最初の5か月くらいはなかなかお友達をつくることができていなかったのですが、
少しずつみんなの言っていることが理解できるようになってきてからは、仲の良いお友達もつくることができています。
これはキンダーから始めたことがよかったのかはわかりませんが、周りの子が使う英語が難しくないので理解しやすいというのはあったのかもしれません。
アメリカの学校で学年を下げるダウングレードについてのまとめ
ダウングレードをおすすめしたい学年
キンダー・小学1年生にあたるお子さんはダウングレードすることをオススメしたいです。
英語の基礎を学ぶことができる絶好のチャンスなので、学年を下げてでも学ぶことのメリットはあると思います!
それよりも上のお子さんについては、お子さんの性格や普段の行動面などを考えて選択してあげるといいと思います。
早生まれでも、大きくなるとだいたいほかの子に追い付いてくる傾向があるので、高学年であれば必要はないかもしれません。
ダウングレードはアメリカでは一般的に行われているので、学年を下げることについて気にする必要はありません。子供にとって何が一番良いか考える上で、ダウングレードも選択の1つとしてもっているといいと思います。
コメント
はじめまして。ダウングレードについて調べていてこちらの記事に辿り着きました。1年後に渡米予定なのですがその頃8/31生まれの息子はちょうどキンダーの学年です。そのままキンダーに途中編入するのか、学年を下げて9月のキンダー初日から行かせた方がいいのか…。
学年を下げるならキンダー入園前に少しプリスクールに通わせることは可能なのか?
キンダー入園を1年延ばす旨を問い合わせるのは入園予定の学校?
などわからないことだらけです。少しアドバイスいただけると助かります。よろしくお願いします。
はじめまして!コメント頂きありがとうございます。
アメリカに到着されるのはちょうど1年後の今頃になる予定ですか?
もしそうであれば、そのままキンダーに通わせるてもいいかなと思います!
1月であればまだ半分程キンダーの期間が残っているので、
お子さんも学校に馴染むことができるのではないかと思います。
プリスクールは地域によりますが、満員のことが多く、
簡単には入ることができないことがあります。
(我が家は3か月ほど待ちました。)
キンダーに入園に関する問い合わせ先は「居住予定の地域+school district」で
調べるとでてくるかと思います。
その他また何かありましたら、ぜひコメントください。